膝の痛みで散歩したり、ランニングすることができない。このような悩みを持つ方はとても多いです。
膝関節は体重を支え、歩いたり走ったりするという基本的な動きに重要な役割をしています。
今回は膝関節の構造・当施設で行うテーピング療法のアプローチ方法をご紹介いたします。
【1.膝の構造はどうなっているの?】
膝(膝関節)は、人の体で1番大きな骨「大腿骨(だいたいこつ)」とすねの部分の「脛骨(けいこつ)」と、
もうひとつ大事な骨である「膝蓋骨(しつがいこつ)」で構成されています。

【2.膝蓋骨のはたらき】
膝蓋骨には、「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」が付着しています。
この筋肉に負担が掛かりすぎてしまうと筋肉が硬くなり、付着している膝蓋骨の動きも悪くなってしまいます。
結果、スムーズに膝の曲げ伸ばしが難しくなり、膝を曲げた時に引っかかる感じ・痛みで曲げきることが難しくなります。
【3.膝の半月板】
大腿骨と脛骨の間には「半月板(はんげつばん)」という関節内でクッションの役割をしている軟骨組織が内側と外側にあります。
この半月板のおかげで骨同士がぶつかることなく、着地などの衝撃も緩和・吸収しています。
基本的には内側が大きく、外側が小さくなっています。膝を支える機能はこれだけではありません!
【4.膝の側副靭帯】
膝の安定を支えているのは「側副靭帯(そくふくじんたい)」です。靱帯は骨と骨をつないでいて、関節の動きを安定させる役割があります。膝には大きく4つの靱帯があります。
「前十字靭帯」
「後十字靭帯」
「内側側副靱帯」
「外側側副靱帯」
その中でもよく皆さんが耳にするのは「前十字靱帯」ではないでしょうか?
スポーツ選手が怪我をして膝の前十字靱帯損を損傷したというニュースを聞いたことがありますよね。
前十字靱帯は強力な靭帯で、その役割は前後への安定性と捻った方向に対しての制御の2つの機能があります。
ジャンプの着地・疾走中の急激な方向転換・ストップ動作など相手との衝突等で強い外力と膝関節に異常な回旋力(まわる力)が加わり損傷してしまうのです。
【5.どのように改善をするのか?】
膝が痛くなってしまったのは原因ではなく結果です。
膝だけの治療でも痛みは改善できるかもしれませんが、また同じ痛みを繰り返してしまいます。それでは根本改善を目指すことはできません。
膝の痛みを引き起こす本当の原因をしっかりと検査から導き出し、テーピング療法で根本から改善させていきます。
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