こんにちは。
ODAWARAケアセンター柔道整復師の荒井亨太です。
実は私、過去にボクシングをやっておりました。
全国でも強い所でしたので、ほとんどの時間を練習や自主練に費やしていたと思います。
当時は解剖学の「か」の字も知りませんでしたので、足首の捻挫をしても足首をグニグニしてなかったことにする。
当然、なかったことにはなりませんが、押し殺し競技を継続していました。
現在でも、ジュニアスポーツ選手でも、当時の私のように痛みを我慢し、継続してしまう方がとても多いように感じます。

【選手が痛みを我慢して競技を続けてしまう理由】
・これぐらいの痛みなら大丈夫だろうという自分への過信。
・周りは頑張っているのに、休んでいる間に相手に先を越されてしまうのではないかというプレッシャー。
・練習を休んでしまうとレギュラーから外されてしまう可能性。
主にこれらが理由で不調を抱えていても、競技を続け、症状を我慢してしまう理由としてあると思います。
練習も休めず、症状も改善しないから、サポーターを着けて継続。
実はサポーターは状態は更に悪化させます。←これについては今後記事にしようと思います。
人間は環境の生き物なので、その環境が当たり前になってしまうと思わぬトラブルに遭遇します。

【無理の積み重ねが、大怪我へ繋がる可能性】
私の現役時代の例をあげると、
当時は右腰が痛かったのですが、練習中にバランスを崩したことで、相手の拳が眼に被弾。
病院へ駆け込むと、片目が「網膜剥離」と診断され、緊急手術。
ボクサーにとっては致命的な怪我です。失明までには至りませんでしたが、当然、現役復帰は不可能。
自分は大丈夫という過信が、大怪我へと繋がってしまいました。
元世界チャンピオンの辰吉丈一郎さんと同じ怪我といえば、なんかカッコいいですよね。(笑)

【チーム全体が故障に対して正しい認識を持つ】
ボクシングは一見、個人競技に見えますが、実はチーム競技です。
監督、トレーナーをはじめ、家族や同じチームに所属する仲間たちの支えによって、個人(選手)が成り立っています。
ひとりでも故障・怪我への間違った認識を持つと、選手は最高のパフォーマンスを出すことはできません。
些細なことでも、積み重ねれば、思わぬ事態へと発展してしまうことがあります。
痛みや不調を訴えにくい雰囲気が選手の選手生命を縮めてしまう可能性もあります。
他のスポーツ競技であっても、同じことが言えると思います。
【スポーツマンのケガに対する認識のまとめ】
ケガや故障者に対してのネガティブなイメージが強く、痛みも隠してしまいがちです。
これぐらいの痛みなら大丈夫という過信が、大怪我へ繋がる可能性もあります。
最悪の場合、競技復帰すら危うくなります。
どんな些細なことでも、言いやすい環境づくりや選手に対して怪我への教育を整備することで、
未来は良い方向へ変わると私は思っています。
ODAWARAケアセンター 荒井亨太
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